邦題 | リトル・ファイアー~彼女たちの秘密 |
原題 | Little Fires Everywhere |
製作国 | アメリカ(2020) |
出演 | リース・ウィザースプーン、ケリー・ワシントン、ジョシュア・ジャクソン、ローズマリー・デウィット |
回数 | 全8話 |
視聴方法 | アメリカではHuluオリジナル作品として配信、日本では2020年よりAmazonプライム・ビデオで配信 |
あらすじ
1990年代後半、アメリカ・オハイオ州にある高級住宅街、シェイカー・ハイツ。そこに現れた一組の母子が、完璧な生活を送る家族の生活を一変させる。
リトル・ファイアーの人気のヒミツ(1)アメリカのベストセラー小説をドラマ化
本作は、2017年にセレステ・イングのベストセラー小説『Little Fires Everywhere』が原作。セレステの両親は、60年代に香港からアメリカへ。そして、セレステが10歳のときにオハイオ州シェイカー・ハイツに移住しました。
そう、この物語の舞台となっているシェイカー・ハイツは実在する住宅街なんです。
リース・ウィザースプーンとケリー・ワシントンがこの原作に惚れ込み、主演とエグゼクティブ・プロデューサーを務め、ドラマ化が実現しました。
リトル・ファイアーの人気のヒミツ(2)主演2人の鬼気迫る演技力
シェイカー・ハイツで暮らす富裕層のリチャードソン一家。
2男2女の子どもに恵まれ、弁護士の夫と何不自由なく暮らすエレナを演じるのは、オスカー女優のリース・ウィザースプーン。恵まれた家庭の母親といえば、リースのはまり役です。
そんな街にある日、ケリー・ワシントン演じるミア・ウォレン母娘がやってきます。ケリーは、TVドラマ『スキャンダル 託された秘密』でも、秘密を抱えるミステリアスなフィクサー役でしたが、本作でも、過去にさまざまな秘密を持つ女性を演じています。
ルールを守ることに厳格なエレナと、アーティストとして自由に生きるミアの、社会的にも経済的にもまったく立場の違う二人の母親の母性、アイデンティティ、生き方などが複雑に絡み合い、事態は思いもよらぬ方向へ……。
リースといえば、さまざまな母親が登場するドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』にも出演。こちらではニコール・キッドマンと共演しています。
リトル・ファイアーの人気のヒミツ(3)アメリカ社会の現実が浮き彫りに
言ってみれば、女性たちのバチバチご近所バトル。
ですが、描かれているのはそれだけではありません。
女性の役割とは、母親の愛とは何なのかを問いかけつつ、アメリカ社会の根底にある人種問題、格差社会、LGBTQなどさまざまな問題をぎゅっと詰めこんでいます。
自己満足の正義感、無意識の差別、行き違いから生まれる小さな火種。
回を追うごとに胸がざわつき、目が離せません。
余談ですが、なぜ邦題は『リトル・ファイアー』なのでしょうね。「あちこちにある小さな火種」という意味では、エブリウェアまで入れた方がよかったのに。
まとめ
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