先日、2020年3月15日から9月27日(予定)まで横浜で開催中の「バンクシー展 天才か反逆者か(Banksy-Genius or Vandal?)」に行ってきました。
当初は4月上旬に行く予定でしたが、外出自粛要請の影響により3月下旬からずっと休業状態。「このまま中止になるのでは」と不安でしたが、5月下旬に無事に再開されました。
本展のみどころや実際に行ってみた感想をお伝えします。
バンクシー(Banksy)って?
名前は聞いたことがある、あるいはご存知の方も多いのではないでしょうか。
バンクシーはイギリスを拠点に、世界中のストリートや壁などを舞台に神出鬼没に活動する匿名のアーティストです。
ステンシル(型版)を使用した独特のグラフィティと添えられる言葉が風刺的で、社会問題に根差した作品を数多く制作しているほか、ダークユーモアあふれるテーマパークや宿泊施設、映画の制作なども手がけています。
謎に包まれたバンクシーのアトリエを再現。
バンクシー展のみどころ(1)過去最大級の作品が一堂に
モスクワやマドリッドなど世界5都市で、これまでに100万人以上が訪れたという展覧会が日本初上陸。世界で最も注目されているアーティストのひとりであるバンクシーの作品が70点以上集まっています。
バンクシーの作品はストリートの壁面に描かれることが多く、すぐに塗りつぶされてしまうなど、現存しているものは限られています。そんななか、オリジナル作品や版画をはじめ、今はもう消えてしまった貴重な作品の写真なども展示されています。
バンクシー作品の世界分布図。
バンクシー展のみどころ(2)ダークユーモアあふれる作品の数々
一見、キャッチーでユーモラスなバンクシー作品ですが、その背景には社会風刺や政治的メッセージが込められています。オシャレかつ現代的な鋭い風刺が人々を惹きつけるのかもしれません。
『モンキー・パーラメント』
バナナ持ってるし。投げる気満々w
『ボム・ラブ』
「愛は戦争を超越する」というメッセージが込められているとか。
『スマイリー・コッパー』
ずらり。
『ラフ・ナウ』
「いまは笑うがいいさ。でもいつかは俺たちがやってやる」。
これと同じシリーズで、1点50万ドルで売れた作品もあるらしい。
だとしたら安いのかも?!
バンクシー展のみどころ(3)音声ガイドで作品の裏側まで満喫
作品を眺めるだけでも十分におもしろいのですが、その奥に隠れている制作意図を読み取るのは難しいですよね。
本展では無料の音声ガイドが用意されており、各作品について詳しく解説しています。より深く楽しみたい場合には利用するのも手。
利用方法は簡単。会場で各自のスマートフォンにアプリをダウンロードすればOKです。ただし、ご利用の際はスマートフォンとイヤホンを持参するのを忘れずに!
バンクシー展の感想
ひとことで言うと、見ごたえあり!
壁画などに描かれているバンクシーの作品は、運よく遭遇しないとなかなか見ることができないので、世界中にある作品が一度に見られるのは、ある意味奇跡!
また、基本的にはフラッシュなしなら撮影OK。写真におさめて、あとで振り返ってみても楽しめます。
特に気に入った作品をいくつかご紹介します。
『グラニーズ』
編み物をしているおばあちゃんたちとピンクの背景がかわいい。編みかけのセーターの文字に注目!
『ケイト・モス』
ウォーホル的なw
『スープ・カンズ』
キャンベル缶ならぬテスコ缶。ニューヨークのMoMAにあるアンディ・ウォーホルの作品の隣に置いたそう。
『パルプ・フィクション』
大好きな映画。バナナ持ってるのにクールw
『ガール・ウィズ・バルーン』
希望のシンボルとなっているこの作品自体もすばらしいのですが、サザビーズのオークションでの、この作品を使った悪ふざけがスゴすぎる!
オークションの映像は展覧会で公開されているので、ぜひ足を運んでみてください!
これもありました!↓
おうちに飾るのもいいかも。
まとめ
日時指定制のため、並ばずにすんなる入場することができましたが、撮影しながら鑑賞する人が多いので、人気のある作品の前はやや混雑していました。
ソーシャルディスタンスも考慮し、できるだけ人が少ない時間帯を狙いたいところです。
ちなみに、同展を開催している商業施設「アソビル」の飲食店街はまだ休業中のところが多かったです。おでかけ前に情報を確認してくださいね。