東京ジャーミイってどんなとこ?
正しくは、「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」といい、東京・代々木上原にあるトルコ系のモスクです。
モスクとはイスラム教の礼拝堂のことで、寺院や神社、教会のような場所。
そんななかでも東京ジャーミイは日本最大級のモスクで、異国文化を体験できるスポットとして注目を集めています。
東京ジャーミイのみどころ(1)日本最大級の礼拝堂
東京ジャーミイの歴史は古く、1917年のロシア革命後に迫害を受けた中央アジアの国々のイスラム教徒が中央アジアからシベリア鉄道を通って満州に移動し、1920年代に満州にいたカザン州のトルコ人が日本に移住したことが始まりです。
初代のモスクは1938年に建設されましたが、老朽化が進み、1986年に建物は取り壊されました。
現在のモスクは2000年に建てられたもので、床の大理石や縦長の窓ガラスなど、建築材料の多くはトルコから輸入したもの。
最大で2000人収容できる日本最大級の礼拝堂です。
中に入るとトルコ式の応接間があり、チャイ(トルコ風紅茶)とデーツ(なつめやし)がいただけます。
東京ジャーミイのみどころ(2)無料ガイドツアーを実施
東京ジャーミイでは、信者でなくても見学ができます。
予約不要で平日でも見学可能ですが、毎週土・日曜、祝日には、無料で日本語ガイド付き見学ツアーを行っています。
トルコやイスラム文化について理解を深めたいなら、ガイドツアーに参加するのがおすすめ。モスク建築や、日本とトルコの関係、イスラム教についてわかりやすく説明してくれます。
壁や食器の装飾にも注目。チューリップとカーネーションが多くデザインされています。
礼拝堂内部や礼拝の様子も見学できます。
天井の大きなドームは、トルコの本家「ブルーモスク」を忠実に再現した造りなんだそう。
モスクの壁に設置された「ミフラーブ」というアーチ形のくぼみが聖地・メッカの方向を示しており、この方角に向かってお祈りをします。
モスクは通常、男性と女性の礼拝場所が分かれています。東京ジャーミイでは、1階が男性用、2階が女性用の礼拝場所になっています。2階は礼拝に関わらず、女性しか入れません。
礼拝堂の見学時には、服装マナーに注意を。男性・女性ともに肌が露出するノースリーブや短パンなどは控えましょう。
女性は髪の毛をストールで覆ってください。ストールを一枚持参するのが望ましいですが、礼拝堂の入口で借りることもできます。
東京ジャーミイのみどころ(3)カフェ&ショップが充実
東京ジャーミイには、イベントを開催するための多目的ホールや図書館なども併設しています。
なかでもぜひ訪れたいのがカフェ。ここではトルコのスイーツやコーヒーなどがいただけます。
スペースもゆったりしていて、くつろげます。
店内にはイスラム関連の書籍もずらり。
また、「ハラールマーケット」では、ハラールフード(イスラム教の教えで食べてよいとされる食べ物)をはじめ、世界各国の輸入食材を扱っています。
トルコ料理には欠かせないザクロシロップやデーツ、そのほかにもスパイスやレトルトカレー、即席麺など種類豊富で、なんと生ケーキも販売しています!
ドライフルーツや豆、オリーブなど、いろいろ買いこんでしまいました。
アプリコットとフィグ大好き。とくにしっとり系の無添加のやつ。
トルコ料理に欠かせないザクロシロップもありました。
東京ジャーミイの概要&アクセス
開館時間
8:00~18:00
無休
見学ツアー
毎週土・日曜、祝日の14:30~。
予約不要。
所要約1時間。
アクセス
千代田線・小田急線 代々木上原駅から徒歩5分。
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